ちょっとした交配のコツなど

ちょっとした交配のコツなど

こんにちは(*^▽^*)
2022年5月3日(火)
予想最高気温20℃、予想最低気温8℃(Yahoo!天気より)
久しぶりのブログ更新になってしまいました。

5月5日には立夏を迎え、暦の上では夏になるというのに、東北地方では雪が降ったり、まだ時折寒い日がありますね。
小雪園では現在、交配の真っ最中です。
ゴールデンウィークにはほとんど交配を終えて、種子の回収なども中盤を迎えていることも多いんですけど、今年はまだまだ、やっと種子の回収が始まった段階です。

花が咲くと日頃疑問に思っていたことが分かったりするので、今年は花の写真なども残すようにしているんですけど、chihuahuaensis,Yecoraの花を比較してみると、全てKoehresから購入した種子から育った苗ですが、このような違いもあります。

花を見て種類を見極めるような話も聞いたりするんですけど、自分の中ではこういったものもあったりするので、花の形状でそのものかどうか一つに絞ることに疑問を感じることもあり…
(蜂や虻といった昆虫が他の花粉を運んで交配してしまった可能性もありますが)
手元に残してあるYecoraを育てて、もっと多くの苗の花の形状を見ながら自分の中で決着をつけていきたいと思っています。

今年になって沢山の方がエケベリアの交配を始めていて、交配を楽しみの1つにしてくれる方が増えてとても嬉しいです。
その中で、自分はこんな感じでやってるよ!というのを紹介していきます。

○蜜の量
交配するのにどれくらい蜜がついていたらいいの?というお問合せをいただきました。
私自身は先端にちょっぴりついている状態でおしべをぐりぐりつけています。
なかなか交配が成立しないと、花が昆虫を呼び寄せようと花びらの付け根からも蜜を出すようなんですが、悪天候が続くとこれがカビてしまったりするので、交配の合間にティッシュで拭い取ったりしています。
最後、種子をめしべから取り出すときにもベタベタしてあちこちにくっついたりするので、そんなに沢山出なくても良いかなと思っています。

○交配したものを記録したマステが風で飛んで行ってしまう
強風が吹くと剥がれて飛んでいってしまうので、私は写真のようにホチキスで留めています。
花の販売などで値段を留めてある細いテープを使っている人もいるようですが、私はマステ+ホチキスで対応しています。
おしべをカプセルにしまうときにも細いマステに書いて貼っています。

○種子を採取するタイミング
めしべが少し開いてきた段階(写真左)で柔らかい素材の紙の封筒に採取しています。
いつまで経っても開かないような球根状の鞘の場合は、鞘の色が茶色に変化してきた後で、同じような時期に交配したものと同じくらいのタイミングで採取しています。

今年は天候が安定しないせいか、花芽もいくつか写真のような状態になってカットしました。

毎年何本かはこういう状態になることがあるのですが、今年は4本目…
昨年被害を受けたスリップスは今年は春から警戒して予防していたので大丈夫だったのですが、次は茎のカビ…と、毎年課題が出てきます。茎がカビたりするのはまた来年の課題にしたいと思います。