こんにちは・:*+.\(( °ω° ))/.:+
二十四節気の処暑を過ぎて、小雪園は少し…ほんの少しだけ涼しくなってきました。
台風が来たらしまわなければならないものも多いので、まだ豪快に植え替えが出来ないでいます。
それでも、小雪園の多肉を楽しみにしてくれてる人がいる!と、少しずつ植え替えを始めました。
お盆を過ぎてから数日、蒸し蒸しして寝苦しく、これ…ほぼ熱帯夜だね?という日があったのですが、皆さんの所はどうですか?
今年の猛暑…(暑さが酷いから酷暑と呼びたい)は海外でもとっても暑かったみたいで。
日本でも猛暑が続いていた最中、こんな記事を見つけました。
アリゾナのサボテンが次々に枯死、暑さの限界超え
アメリカ、アリゾナ州フェニックスの植物園で、サボテンが猛暑に耐えきれず、熱関連ストレスのために内部が腐って、突然死んでしまうというもの。
この記事の中で、夜間の気温が32℃を超え…とあり、夜間の気温上昇が原因で死んでしまったような記述を発見。
多肉にも熱中症があるのか!と何度も繰り返して読んでみました。
そんな話の中でふと思い出したのが、多肉を始めた頃に読み漁ったCAM植物のこと。
CAM植物は昼間には気孔を閉じて夜間には二酸化炭素を取り込む仕組みを持った植物で、砂漠などの多肉植物がそうです。
水分ストレスの大きな環境に生息する植物が生きるために、乾燥に適応した光合成の形態です。
夜間に有機酸(リンゴ酸)を蓄えて昼間に消費し、C3回路(カルビン回路)とC4回路を上手く使って効率よく光合成をします。
昼間、暑くなり乾燥した際に、気孔を開いて二酸化炭素を取り込むと葉からも水分を蒸散させてしまうので、それを防ぐために、気温が低くなる夜間に気孔を開いて二酸化炭素を取り込むのだそう。
昔勉強した時はこんなに詳しく色々と書いていなかったのに!他にも沢山のことを学びました。
もっと詳しく読んでみたい方は、北海道大学の先生が図説付きで説明してくれているページを見つけたので、こちらもあわせて読んでみてください(*^▽^*)
ベンケイソウ科の植物(全てではない)もこの光合成をしているらしく、今年X(旧Twitter)やインスタなどで多肉ちゃんの死亡報告が上がっているのは夜間の気温も関係しているのではないかと考えました。
ハウス栽培などで昼間の気温が40℃を軽く越えていても沢山の植物を育てられているのは、夜間の気温が十分下がる、もしくは夜間も扇風機などを使って植物の気温を下げて光合成を促している可能性もあるのかなと思いました。
根から吸い上げたことで茎の中心に菌がまわったと考えていた事も、高温障害による枯死という可能性もあるのかもしれないと考えるようになりました。
とすると、薬剤の散布ではなくて夜間の気温をなるべく下げるようにすることで防げる可能性もあるということになってくるし、それでも防げないものや毎年夏になると逝ってしまう種類(特定の品種だけ毎年夏に死んでしまうなど)は、高温障害に弱い種類だったりするのかも知れない。
他にも今年は地球沸騰化と言われ、例年と比較して特に暑い印象があるのですが、エケベリアの自生地であるメキシコの気候を調べてみると、日本の気候と比較してとっても穏やか…(*´-`)
メキシコってもっと暑いのかと思ってましたよ…
メキシコシティに旅行する方向けのサイトページなども見付けたのですが、1番暖かい時期が4月、5月で、最高気温も28℃くらいという記述を見つけました。
冬はそこまで寒くないのだろう!と思って読み進めてみると、最低気温は0℃前後まで下がることもあるようです。思っていたより寒くなるようです。
メキシコは縦に長いから、たまたまメキシコシティの気候が良かったのでは!?この記事が書かれた時は涼しかったのでは!?と、試しにコロラータの産地であるAtemajacやTapalpaの当日の気温なども調べて数日追ってみましたが、地球沸騰化と言われる中、最高でも32℃。雨の日は25℃くらいまでしか上がっていませんでした。
現在は雨季にあたるため、昼過ぎ頃から雨が降って気温も下がり、湿度も昼〜夜間に上昇しているようでした。
小雪地方は今年の最高気温は38℃まで上昇したので…自生地と比較すると相当高いですね…
更に、Koehresのサイトで紹介しているエケベリアの自生地と思われる写真などを見てみると、イネ科っぽい草の合間から生えていたり(写真を撮影するためにその草を避けたよね?と思うようなものも)、木の影になっているもの、苔と一緒に育っているもの、などなど、おそらくそこまで日光に当たっていないのではないかと考えさせるような写真が多くありました。
私自身、山育ちで、秋になると家の近くでキノコなどを探し歩いていたのですが、キノコが自生してそうな場所と似ています。
Koehresの原種の写真のページ(ハウスの写真もあるようなので、周りの様子からどちらなのか判断してください)も貼り付けておきますので、興味のある方は見てくださいね・:*+.\(( °ω° ))/.:+
あとは、YouTubeなどでも最近は現地の写真などを見られるので、是非見てみてください。
こんなに暑い所で育てちゃってごめんね_:(´ཀ`」 ∠)
それでもエケベリアが好きだから、一緒に住めるようになんとか考えてみたいと思います。
CAM植物について検索していく中で、ちょっと興味深い文章も見つけました。
それについても今後、紹介していきたいと思います。